*011:柔らかい殻
不二周助には柔らかい殻がある。
菊丸英二:
え?殻って?
もちろんもちろん、だって不二って、ちょっと深い話…なんていうのかな、そう、自分が悲しかったこととか、逆にすごく幸せだったり嬉しかったりしたことって、あんまり話したがらないんだ。
話したいっていう欲求があるのかどうかはオレにはわかんないけどさ、話さないんだよね、コレがまた。
アイツが跡部と付き合い始めたのだって、いつからだか知らないんだよ、オレ。
親友なのにだよ?まあ自称親友かもしれないけどさ、…ってちょっと寂しいよね、それ。
でも、しつこく聞くと余計話してくれないって分かってるからさァ、根掘り葉掘り聞くのは一応自重してるんだぜ?…一応だけど。
だから跡部の件だって色々ごたごたしてるときも、オレって不二の隣でなんとなく一緒にいたりして、でも無理に聞こうとはしなかったんだよ。オレなりの譲歩。
なのに不二ってば、一言も言ってくれないんだ。
跡部の件だけじゃない。
例えば飼ってた犬が死んだときだって、オレには言わない。
風邪ひいてて具合悪い時だって、コレっぽっちもツライとか言わないし。
そんで倒れるんだから世話ないけどさ。
要するに馬鹿なんだよ馬鹿。
でもそこがいいのかもしんないけどさ。
…って言ってるあたりオレも馬鹿かもしんないね。
越前リョーマ:
は?殻?
ああ、頭はラカだね。空っぽ。
あの人はただ馬鹿なだけっスよ。
そんだけ。
それ以外に何があるっていうんですか。
はい、以上。
コメントおしまい。
See you.
あ、コメント代のファンタ奢るの忘れないで下さいヨ。
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